筆者 司 高志（つかさ・たかし）
この原稿を書いている時点で、今国会では衆院解散はなく、総裁選が行われると想像する。
総理の思考や行動パターンからして、一日でも長く総理の座に居座ることが至上命題と推定できるので、旗色の悪い現時点での解散はほぼできない。いくら鈍感な総理でもさすがにこれくらいはわかるだろう。
これに加えて、政治資金規正法の改訂が国会を通過しそうである。これにＫ党とＩの会がケチをつけて、やや厳しめの内容にした。この時に、裏で合意ができていたのではないかと、疑いを持っている。Ｋ党やＩの会も手放しで合意すれば、茶番であると一発で見抜かれてしまう。そこで、もったいらしく、見た目は厳しくし、実質困るところは手付かずにする。
現時点では地方選は連敗続きで、総理による巻き込まれ落選が相次いでいる。Ｋ党やＩの会は、総理と同じ穴の狢とみられてはたまらない。だから、やや敵対関係を演出し、Ｋ党やＩの会は改正案を国会で通過させるが、解散だけはしないという裏合意をしたのではなかろうか？
すると９月の総裁選になだれ込むしかないが、ここで、現総理は続投できなくなり、総理が代わることになる。そこで、あまり有名ではないが、実直そうな総裁を選び、来年の衆院選までおとなしく安全運転をする。
そうすると、Ｇ民党の大敗は避けられ、Ｋ党やＩの会と連立して政権は維持される。こうして日本の衰退シナリオは維持され、さらに国民の貧困は加速される。
総裁交代すれば、乗せられて国民はＧ民に入れる。この危険性は推測できる。こんな状況でＧ民の政権が維持されたらもう絶望的だ。
今回ばかりは、ダマされないようにしたい。