筆者 司高志（つかさ・たかし）
アヘ、スカ、ときてキシダと、首相の質は劣化するばかりである。だが、さらに恐ろしいのは、キシダの後で、劣化が加速しそうだ。
一部報道では、デジタル政策を剛腕のアナログ力で推進するデジタル大臣が、総裁選に立候補する工作をしているというではないか。
この大臣に関しては、ハンコの廃止やＦＡＸの廃止など頓珍漢な行政機関への指示を出して現場を混乱させた。ハンコやＦＡＸの廃止で役所を混乱させただけなら、それほど被害も大きくないのだが、マイナカードを保険証にしてしまうなど、本来趣旨とは全く違うことを外堀を埋めて推進しようとする手口は、汚なすぎる。外堀としては、運転免許証を飲み込んだり、携帯電話の契約時に必要になるなど、どんどんと非合法に進められている。
いっそ法令改正をして、マイナカード取得を義務化すればまだ潔いが、責任は取りたくないものだから、マイナカードの取得は任意としながらも、実質取得しなければ生活できないようにしてしまうという、本当にあくどい手口だ。
デジタル大臣は、問題が起きると、知らないとか、自分の担当ではないと逃げまくっている。ところが、法制化すれば、責任の所在が明らかになるので、逃げまくることができない。だから、法制化は絶対にしないだろう。
論理的思考ができない現首相は、国会論戦を避けて、アヘ、スカが開発し、悪用してきた閣議決定でもって、いつの間にか重要事項を決めてしまう。
もしも次に、コウノが総理になってしまうといったいどうなるのか想像もできない。悪くなるのは確かである。悪くなり具合が推定できないくらい、とんでもないことが起こりそうな悪寒！ がする。
総裁選は、国民が直接選ぶ選挙ではない。国民に迷惑がかかっても、国会議員に直接火の粉が降りかからなければ、ホイホイ選ばれてしまうだろう。現状においても次期総裁選に出そうな人で、日本国民の幸せを願い、日本を発展させそうな人は見当たらない。
劣化がどの程度進むのか、せめてキシダよりましな首相を期待するが、今のままなら大幅劣化が進むにちがいない。