公開シンポジウム
収入減っても幸せになろう

お金か時間か=有形と無形の交換

単純に言えばワークシェアリングによって、自分の労働時間が減るのだから収入減少になる。一方で余暇時間が増える。そこで問われるのは減少する労働時間と増加する余暇時間が均衡するのかどう か。両者が均衡すれば問題はまったく発生しない。

もちろん時間量としては「−」労働時間分は、余暇時間に「+」されるのだから、それだけ見ればすでに均衡している。問題は転移する時間の価値が単に転移するだけでいいと考えられるような精神構造にあるか否かである。


  <進行は分科会で>

1)現代日本人の幸福感
今、わが国の方々は幸福なのであろうか。長引く不況ではあるけれど史上最高のお金持ちであることもまた事実。不況だから元気が出ないのか、元気がないから不況がいつまでも続くのか。「不況」「不興」「不安」「不快」が蔓延しているようにも見えたりする。不幸であれば闘うはず、幸福であれば愉快なはず。愉快であれば元気なはず。

2)余暇と仕事
余暇と仕事、古くて新しい課題。「働かずに食べられたらいいのに」とのたまう方々少なからず、とすれば余暇こそ生きがいということになりそうなものなのだけれど、有給休暇垂れ流し、サービス労働、残業・休日出勤。「余暇を恐れている」(薗田先生)という痛烈な指摘もあったりして。わがお勤め人の方々にとって余暇と仕事の関係やいかに。

3)娯楽とは何か
「気晴らし・手慰みがなければ人々は退屈でとてもじゃないが無事棲息できないかもしれないよ」(パスカル先生)。人々はさまざまな娯楽をもっている。日常生活の苦悩・退屈・煩瑣などなどから脱出するために人々は束の間の娯楽を求めているのだろうか。娯楽によって明日の元気が本当に出ているのだろうか。娯楽は現代人を救うであろうか。


【プレゼンテーター 奥井禮喜】
1976年日本初の人生設計セミナー開催。研修ゲーム「定年後の24時間」考案以来、人生と時間に関する講演・著述、コンサルテーションを展開中。

【コメンテーター 薗田碩哉】
(財)日本レクリエーション協会で30年の遊び暮らしの後、実践女子短大教授として余暇論・遊戯論・福祉文化論などを講じる。

【ナビゲーター 大谷直史】
映像の世界で「娯楽」を生業とする若き経営者。ライフビジョン 学会代表。(株)映広 取締役。

日 時 2002年6月29日(土) 
 13:30 〜 16:30 シンポジウム
    会場移動
 17:00 〜 19:00 パーティ
場 所 全労済東京会館 (近隣全労済との誤認にご注意)
パーティは 新宿中村屋3F
 ※お申込者には両会場の地図送付
参加費 2,500円
 プラス パーティで 7,000円
 パーティのみは 4,500円
主 催 ライフビジョン学会
 〒151-0063 東京都渋谷区富ヶ谷1-53-4 本橋ビル3F
 TEL 03-3485-1397 FAX 03-3460-4456
共 催 有限会社ライフビジョン
ユニオンアカデミー準備会