働き方の研究集会 第三弾
生活の質・労働の人間化から考える

ワークショップ参加者募集中

ワーク・ライフ・バランス論の矛盾
長時間や年休問題が未解決のまま、労働時間規制をなし崩しにしようとする動きがあります。「自由な働き方」を看板に、労働条件変更を容易にする法制の動きも目が離せません。ワーク・ライフ・バランス論が経営者団体から持ち出された話題であることも気になります。

底流にある労基法改悪の動き
すでに1970年代ごろから労働基準法改悪の動きが起こっていましたが、それが1990年代半ばから具体的な動きを見せています。残念ながら労働側には、これを好機として「仕事と暮らしのバランス」を運動の柱に育てあげようという取り組みが見られません。

生活の質・仕事の質→労働の人間化
1980年代に、Quality of Life(生活の質)、Quality of Working Life(労働の人間化)が大きな話題となり、ILOはQWLを長期活動計画として取り組みを開始しました。生活の質を改善し、労働を苦役ではなく、働く方々の主体的活動の場となる条件を創造しようと、さまざまな論議が展開されました。

環境、資源・エネルギーから文明のあり方まで
背景には地球環境問題あり、資源・エネルギー問題あり、国際平和をどう構築していくか、以って大消費型経済ではなく循環型社会への大転換をすべきとの問題意識がありました。
つまり1980年代は「文明のあり方」をも問うという、壮大な世界思想的試みが展開されたのです。しかし折からのバブル経済で、せっかくの挑戦が雲散霧消してしまいました。

ユニオン・アイデンティティ
こうした社会の変化の中で、組合活動は従来型の賃金・労働条件向上論だけでは再生できません。今日的状況を踏まえ、将来を展望した組合活動の新しい柱を構築しなければなりません。

働き方の研究集会
ユニオンアカデミーが取り組んできた課題「働き方」は、QL・QWLと基盤を一つにしています。また、文明論的展開をすれば、そのまま組合の社会的責任(Union Social Responsibility)とも重なってくることでしょう。

日 時 2007年9月18日(火) 13:15〜16:45
会 場 国立オリンピック記念青少年総合センター
  東京都渋谷区代々木神園町3-1
  Tel:03-3467-7201 http://www.nyc.go.jp
参加費 10,000円 (ユニオンアカデミー会員8,000円)
コーディネーター 奥井禮喜
  有)ライフビジョン代表取締役
主 催 ユニオンアカデミー
  〒151-0063 渋谷区富ヶ谷1-53-4 本橋ビル3F
  有)ライフビジョン内
  Tel:03-3485-1397 Fax:03-3460-4456
  office@lifev.com