ユニオンアカデミー主催セミナー
労 使 関 係 論

―― テーマへの問題意識 ――

多数の人の労働を必要とする組織体は、労働を能率よく組織・管理する必要が生じ、管理する側とされる側の間に労使関係が成立する。

近代的労使関係とは、労使対等原則に立った情報交換・協議・交渉・参加をして、安定した秩序を打ち立て、それを維持することにある。労使対等とは資本・経営・労働の関係において対等なのである。人事部と組合は人の動きのエキスパートをめざしたい。

日 時 2007年10月26日(金) 13:15〜16:45
会 場 国立オリンピック記念青少年総合センター
  東京都渋谷区代々木神園町3-1
  Tel:03-3467-7201 http://www.nyc.go.jp
講 師 奥井禮喜
  有)ライフビジョン代表取締役、ユニオンアカデミー事務局他
  著書、発表論文、週刊コラムはhttp://www.lifev.comで発表
参加費 10,000円 (ユニオンアカデミー会員8,000円)
主 催 ユニオンアカデミー
  〒151-0063 渋谷区富ヶ谷1-53-4 本橋ビル3F
  有)ライフビジョン内
  Tel:03-3485-1397 Fax:03-3460-4456
  office@lifev.com

―― 予定サマリー ――

労使対等の意義
□労使の違い □企業と個人の目的が違う □社会は人間のためにある □すべてを経済法則で仕切ってはならない □労使対等の意義
労使が一体ではない理由(賃金論から)
□所得とコストの立場は対立する □賃金は労働力の価値である(再生産費説) □生産力説 □賃金と利潤は対抗関係にある

戦後労使関係
□労使関係の変質 □労資関係の時代 □労使関係の時代へ □緊張感を失った労使関係 □成功しなかったユニオン・アイデンティティ □豊かさゆとりが感じられない □人事管理も漂流開始 団体的労使関係と個別的労使関係  □個別労使関係における信頼感 □人事の仕事は雇用維持にある □組合が雇用を守るか □労使関係安定の中身

経営参加の状況
□読売新聞の生産管理闘争(1945) □中央労働委員会が経営協議会提唱 □団交か協議会か □経営参加の形態 □自社株保有の理屈

組合の経営参加は本物か
□経営権に強力な制限 □経営参加の実効性
労働協約と経営参加
□労使対等と経営権 □M電機の場合

個別的労使関係における経営参加
□働く人の経営参加 □仕事・職場の問題 □会社には見習いと担当者しかいない □自己責任と説明責任 □ダメ管理者とダメ被管理者 □経営参加の精神 □労働者(階級)は依然存在する □労働者の気概 □人間らしく働く

今後の経営参加の方向性
□経営段階と管理段階 □経営成果と行動成果 □optimumこそ大切 □行動成果に立脚する □トップダウン・目標管理に対するフィードバック □労働の現場・人にこだわる □官僚主義との対決 □職場の民主化の意義

formとmatterとsomething
□形式でなく内容が勝負 □経営参加により何らかの価値を生むこと □組合員の立場が基本 □経営側の弱点を補う □官僚主義が最大の敵 □モラール向上に寄与させよ □公開できない情報は有害である □大衆社会を担うのは組合活動である