完全雇用と労働時間

働く人は労働力を売る立場。経営は買う立場。

働く人は労働力を売らずには生活できないから、内部で激しく競争したり、失業者が巷に溢れれば買い手は有利、働く人はどんどん不利。

バブル崩壊後の90年代を思い出そう。「役立たずは去れ」と馘首が多発し、コスト面は息をついたが全体の仕事「質」は引き下がった。なぜなら「役立ち」社員は「役立たず」の仕事量も被ったから。成果主義で競争させられ、長時間残業が恒常化し、有給休暇が切り捨てられ、非正規社員増を許容した。マクロで見ればこれまた、雇用を縮小させる働きをした。

トカゲの尻尾切りでしのぐのでなく、皆で職場を守る姿勢を作らねばならない。すべての働く人は常に、完全雇用に近づける努力をせねばならない。それがなければ、ますます社会全体が萎縮して不況を深化させることになる。

雇用確保のために、いまこのときを、労働時間を適正化する好機としよう。

日 時 2009年2月17日(火) 13:00〜16:45
会 場 国立オリンピック記念青少年総合センター
  東京都渋谷区代々木神園町3-1
  Tel:03-3467-7201 http://www.nyc.go.jp
参加費 10,000円(ユニオンアカデミー会員8,000円)
  奥井禮喜著・労働組合文庫シリーズ第3弾「労働時間とは何か」付き
講 師 奥井 禮喜 有)ライフビジョン代表取締役
主 催 ユニオンアカデミー
  〒151-0063 渋谷区富ヶ谷1-53-4 本橋ビル3F
  有)ライフビジョン内
  tel:03-3485-1397 fax:03-3460-4456
  http://soc.lifev.com/

Who's 奥井禮喜?
有)ライフビジョン代表取締役、日本労働ペンクラブ会員、ユニオンアカデミー事務局他。三菱電機労組中執を経て1986年より現職。日本初の人生設計セミナー開発、著書「労働組合が倒産する」で人事・労働界の注目を浴びて以来、人と組織の元気を開発する講演、研修、コンサルテーション活動展開中。FAXとe-mailによる週刊RO通信(無料)発行。
On Line Journalライフビジョン発行人。