セミナーご案内
転換期の 10春闘を考える

セミナーの切り口
60年ぶりの政権交代は、それまでの経済成長至上主義から人間中心主義へ、企業中心から個人生活中心へ、その政策の舵を切りました。
「春闘」は1955年、個別企業の支払い能力論、企業業績論を超えてスタートし、賃金の社会性を生み出して半世紀を経ました。
資本主義は、高度成長と低成長を繰り返しながら成熟し、爛熟を経て、昨今は衰退の様相を見せています。行き過ぎた経済活動は資源を乱費し、私たちは見せかけの成長に将来を期待しましたが、分けるべきパイはもう、大きくはならない。賃金の決定権は、個別労使の手を離れて久しくなりました。
この半世紀で働く人は一次産業から二次産業、そして今や労働人口の6割が、三次産業へと移動しました。この間に進んだ雇用の質の劣化は、「正」か「非」かという新しい身分制を生み出しました。一部の金融長者が圧倒多数の人々の総量を超える富を独占し、「これはもう民主主義ではない」ともいわれるようにもなりました。

政治と経済が転換期の、10春闘です。そこでもう一度春闘の原点に立ち戻り、「賃金の社会性・公共性」や、「コンクリートから人へ」の理想を具体化する方策について、労使の知恵を寄せ合ってみるのはいかがでしょうか。
組合は理想を追求する「虚業」です。人間らしく暮らしたい、そのための「時間」という資源はまだ手つかずです。

日 時 2010年1月26日(火) 13:00〜17:45
会 場 国立オリンピック記念青少年総合センター
  東京都渋谷区代々木神園町3-1
  Tel:03-3467-7201 http://www.nyc.go.jp
参加費 8,000円 (会員 6,000円)
主 催 ユニオンアカデミー
  〒151-0063 渋谷区富ヶ谷1-53-4 本橋ビル3F
  有)ライフビジョン内
  tel:03-3485-1397 fax:03-3460-4456
  office@lifev.com
講 師 奥井禮喜 ライフビジョン代表、ユニオンアカデミー事務局

Who's奥井禮喜?
1976年、三菱電機労組中執時代に日本初の人生設計セミナーを開催し、現在のライフプラン研修ブームを草分ける。著書「老後悠々」(日本経済新聞社)「労働組合が倒産する」(総合労働研究所)で人事・労働界の注目を浴びる。1982年独立し、個人の老後問題から人事労働問題、政治、社会を論ず。1985年月刊ライフビジョン創刊。1993年『連帯する自我』をキーワードにライフビジョン学会を組織。2002年大衆運動の理論的拠点としてのユニオンアカデミー旗上げ。2006年On Line Journalライフビジョン創刊。講演、執筆、コンサルテーション、インターネットによる通信教育などで後進育成中。