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チャリティオークション14th カンパはAMDAにお送りしました
今年もまた粋な皆様が、素敵な提供品と大事なお財布を携えて、花の東京は新宿京王プラザホテルにお集まり下さいました。
町場のお店と一味違うこの市場(いちば)、今年の品ぞろえをご紹介しましょう。
一番の話題はやはり、バカラの空瓶でしょう。中身はカラでも凛とした風格、さすが18世紀、ルイ15世に認められたガラス工芸品の雄。ン、瓶は女性名詞?では女王。緩やかなボディのカーブと王冠、外側には葡萄蔓のレリーフが彫りこまれ、クイーンの気品たっぷりです。提供くださったブリアンのバーテンダー氏によると、これはヘネシーの最高峰・リシャールヘネシーの空瓶で、中身が入れば小売価格25万円。写真にはその最高峰のコニャックが、ワンショット分ほど黄金に輝いているのであります。
一番目の目的を達成したとて、存在理由がなくなったわけではありません。環境や資源問題への感度の高さは、インテリ現代人のステータス、かどうかは分かりませんが、「グローブ」の商品群も時代にぴったりのお品です。グローブは「美サイクルを楽しむ」、埼玉県上尾にある障がい者の皆さんの作業所です。ここでは規格外になったホテルのタオルを縫製加工しています。帝国ホテルではグローブに、使用済みのタオルと使用済みワインコルクを提供しています。吸水性に富み上質の質感を持つホテルのタオルは、最初はホテルのお客様、2度目は作業所の皆さんのお役に立ち、3度目はわがチャリティーパーティの商品としてカンパ金ねん出に活躍します。最後はお買い上げくださった皆様の家で、リネンの本分、いえ輪廻を全うするのです。
美しさで目を引いたのは、死海の塩で作った入浴剤。翡翠の、エメラルドの、吸い込まれるような結晶が、異国情緒を誘います。
文明の十字路・ヨルダンから届いた手作り名刺入れは、砂漠の匂いが漂います。その手触りも色づかいも、木綿の和服を思わせます。そういえば呉服は中国が発祥です。その一方が中東で花開き、1800年を経て日本に飛来したとしたら…、これは妄想です。
和の話題となれば手作りお手玉。丁寧な手仕事はお手玉遊びで汚してしまうのが惜しいほどです。
食べ物もたくさんご提供いただきました。
大人好みの民族系食品は、インターネットで入手した生産限定品の江戸づくり醤油、福岡から持参した柚子胡椒。
「梅干し」は無農薬有機栽培の秋間の梅、天然塩で天日干し4日。「さつまいも・天下一」は九里よりうまい十三里半、おかげで収穫量が通常の1/3という生産性が不人気で、群馬の一地域で細々栽培されている希少種だとか。
「手作りみそ」は五合塩の昔味噌。無農薬大豆を天然塩と天然水でじっくり1年完熟モノ。一方「2004年仕込み手作り味噌」は、「我が家では出汁なしで味噌汁に」と提供者。さながら味噌界のヌーボと古酒のそろい踏み。「搗き立てお餅」はずっしりと密度が高く柔らかく、年末ご自宅配送付き。いずれも自家製、非売品。
かくてあれやこれや、場内場外でご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
オークショナーは大下政勝さんが、今年もまた合計369,400円のカンパ金を創り出してくれました。皆様からの浄財は12月14日、贈呈先であるAMDAに振り込みいたしました。
毎年12月、第二土曜日のハイ・ヌーンは、ライフビジョン恒例・年末チャリティーオークションです。
2010年もどうぞご予定くださいませ。
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