2012/09
9/29ライフビジョン学会20周年記念シンポジウムライフビジョン学会






主催 ライフビジョン学会
   有)ライフビジョン 奥井禮喜

〒151-0063渋谷区富ヶ谷1-53-4
 本橋ビル3F tel:03-3485-1397
 fax:03-3460-4456
 http://www.soc.lifev.com
 http://www.lifev.com
 office@lifev.com

講師プロフィール

藤村博之  京都大学博士(経済学)
 法政大学経営大学院イノベーション・マネジメント研究科教授
 1997年に法政大学経営学部教授、2004年4月から現職。専門は労使関係論、人材育成論。著書に、『人材獲得競争―世界の頭脳をどう生かすか』(竹内、末廣と共著、学生社、2010年)、新しい人事労務管理[第4版]』(共著、2011年)などがある。


木下親郎  藍野大学非常勤講師
 1957年三菱電機入社。衛星通信地上局,大型望遠鏡,人工衛星等の大型精密機械の開発に従事。現在,藍野大学非常勤講師として「科学技術論」を講義。



お申し込みは office@lifev.com

@ シンポジウムに出席します
         (1,000円)
A シンポジウムとパーティに出席します
         (3,000円)
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人生と労働
「仕方がない」の壁を打ち破れ
2012年9月29日(土)10:00−17:00

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 ライフビジョン学会は働いて人生を作っていく人々の学会として1993年に発足し、今年20周年を迎えました。その間2度の大震災、国内外の経済大変動を経て、人々の気分は沈滞が進みました。国内においては少子化超高齢社会という、かつて経験しなかった時代のまっただ中にあります。
 社会はいま混沌としています。混沌はわれわれが作り出したものであり、「見えざる手」によるものではない。われわれは自分が作り出した混沌の霧に閉じ込もっているのです。
 社会の基盤が一人ひとりの労働に依拠することは言うまでもありません。労働が満足の源泉であるか、あるいは不満の温床になるか。前者が多い社会は連帯する社会であり、後者が多ければ混沌の渦中に孤立する人々の社会となるでしょう。
 今回は参加者と講師が直接、意見のキャッチボールをしながら、「仕方がない」の壁を打ち破ります。どうぞご参加ください。
国立オリンピック記念青少年総合センターセ401室
    渋谷区代々木神園町3-1 Tel:03-3467-7201
                          http://nyc.niye.go.jp
シンポジウム参加費 1,000円
お申し込みは office@lifev.com またはfax03-3460-4456まで
10:00 開会
10:10−11:50 問題提起1 「神の見えざる手」が働く条件
       ―全体最適を意識して行動することの重要性―r
       法政大学経営大学院 藤村博之 氏
       休憩
13:00−14:40 問題提起2 「技術者の仕事とは」
      ―Professionalなものの見方・考え方について―r
       藍野大学非常勤講師 木下親郎 氏
       休憩
15:00−17:00 全員によるTalk & Talk
      「人生と労働」混沌の霧を晴らそう
17:15−19:00 懇親パーティ 参加費 2,000円

問題提起梗概


問題提起1 「神の見えざる手」が働く条件
    ―全体最適を意識して行動することの重要性―r
     法政大学経営大学院 藤村博之 氏

―◆―
 私たちは、市場競争を前提とした社会の中で生きています。市場競争というと、アダム・スミスの「神の見えざる手」が出てきますが、スミスは野放図な競争を奨励したわけではありません。『国富論』の17年前に書かれた『道徳感情論』(1759年)に、競争がまともに機能するための条件が述べられています。スミスは、抜け駆けや他人をだまして利益を得ることを固く禁じていたのです。
 しかし、スミスの考え方がアメリカに渡ったとき、『道徳感情論』の主張は完全に抜け落ちていました。そして、第二次大戦後、日本に市場競争の考え方が入ってきたときも、社会の中の個人という視点はありませんでした。
 江戸時代の商家の家訓を見ると、現在のCSRに通じるようなことが書かれています。日本には、世間を意識しながら自らの行動を律する考え方がありました。それをもう一度思い出し、全体の中の自分を意識して行動することが必要だと思います。


問題提起2 問題提起2 「技術者の仕事とは」
   ―Professionalなものの見方・考え方について―r
       藍野大学非常勤講師 木下親郎 氏

―◆―
  福島原発事故によって科学者や技術者が信用されなくなった。「原発安全神話」が糾弾されている。御巣鷹山の日本航空事故の直前に,伊丹から羽田へのジャンボ機の座席で,航空工学の教授と話し合い「航空機が空を飛ぶのは,全ての約束事(設計条件)を守っているからだ。約束事が守られなければ,墜落する」と言われたのを忘れることができない。技術者は,「もの」造りの最初から「もの」の寿命が尽きるまで,約束事を守る仕事を行っている。新しい知見によって約束事が変わることもありうる。従って,技術者には「安全神話」はそぐわない。「ダブルチェックが必要」と説く論客がいる。しかし,技術者が入念に行った仕事の欠陥をみつけるには,その作業と同じ程度の作業が必要だ。単純な「チェック」で見つけだすのは無理である。「ダブルチェック論」は,帳面ヅラあわせとしか思えない。
 仕事の基本は当事者が仕事の内容を理解して行う事である。設計作業も同様で,技術者が設計条件や設計手法を,自ら確かめることが基本である。製品が完成すると,製品品質の維持には設計条件が基準になる。当り前のことではあるのに,設計条件へのこだわりを続けるのには「力」が必要になる。








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